暮らしのQ&A

住宅の購入を検討中。何から手を付ければ良いのでしょう?

質問:

住宅の購入を検討したいのですが何から手をつけたら良いでしょうか?

回答:

(5分野の専門家からの回答です)

保険の専門家からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「保険」を担当しております 山野井 章 です。
宜しくお願いいたします。

さて、FPの保険の専門家の立場から回答させて戴きます。

一般的な話ですが、まず住宅購入を検討する前に将来のライフプランを立てることが大切だと思います。
住宅は人生で一番大きな買い物ですので、後になって失敗したでは取り返しがつかないですからね。
まずはご自身にどのような夢や理想があるかを確認するのが最優先でしょう。
その後、下記のような項目に順番をつけるといった流れが良いと思います。

■ 購入資金計画(住宅ローン)・・・ご自身にあった資金計画を住宅ローンアドバイザーや金融機関に相談する
■ 場所・・・特定の場所が決まっている場合は、地場の不動産屋やビルダーさんに相談する
■ 持ち家かマンションか・・・ご自身の要望を明確にする
■ 建物にこだわり有り・・・住宅展示場や近くの工務店さんで様々な建物を調べる
■ ランニングコスト・修繕計画・・・保険や税金等のコスト、積立計画等が必要な為、FPへ相談する
■ ご両親の相続等・・・将来どのようになるのか確認等々

ご自身の要望に優先順位を付け、総合的に検討するのがベターではないでしょうか。
ただし、総合的に考えるのは難しい面も多いので、近くの信用できる人(どの専門家でも良いと思うが)を 見つけることが大切だと思います。(人選び)

以上ご参考になれば幸いです。


ローンの専門家からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「住宅ローン・アパートローン」を担当しております 中村 諭 です。
宜しくお願いいたします。

さて、住宅ローンの専門家の立場から回答させて戴きます。

最初に、住宅ローンについては『いくら借りられるか?』ではなく、『いくらなら無理のない返済ができるか?』を基本にお考え戴きたく存じます。

その為にまずは、【“毎月”幾らまでなら、無理なく返済できるか】を家計の中から考えてみて下さい。(ボーナス返済はゼロ円とします。) この時に、ご相談者様が購入したいのがマンションであれば「管理費や修繕積立金」、一戸建てであれば「 将来の修繕のために自分で積み立てる積立金」が必要という事。

また、マンションでも一戸建てでも、固定資産税が発生するという事にご注意ください。これらは物件が決まらなければ金額は確定できませんが、 とりあえず「修繕関係費:2万円/月」「固定資産税:1万円/月」を、毎月のローン返済額とは別に確保しておいて下さい。

修繕関係費などを確保したあとで、ローン返済に使える月額がわかると、無理なく返済できるローン額は「8万円/月なら2080万円、9万円/月なら 2340万円、10万円/月なら2600万円」と計算できます。《前提:期間35年、金利3.0%(4.0%-優遇1.0%)。ただし、この前提条件は 各ご家庭によって異なります。》

次に、以下のような視点から【用意できる自己資金】をご検討下さい。

• 新居への引っ越し費用や緊急時の支出対策を考えた上で、今回、自分達の預貯金から幾ら使えるか?
• ご両家のご両親等からの援助は期待できるか?

その他にも考えて戴きたい内容としては、ライフプランやキャッシュフロー計画、奥さまの今後の働き方、等など、たくさんありますが、
【無理の無い住宅ローン借入れ額】+【用意できる自己資金】の【合計金額が幾らになるのか】を把握して、
まず最初に『住宅価格+諸経費』にご相談者様が用意できる金額を決めてしまいましょう。

それからです、住宅展示場や工務店さんに相談に行くのは。

以上ご参考になれば幸いです。


建築・リフォームの専門家
ご相談者様はじめまして。専門分野「建築・リフォーム」を担当しております 中村 寧 です。
宜しくお願いいたします。

今回のご質問は住宅の購入と言う事ですので、特にリフォーム担当からはお答えする事はございませんが、 同じ業界人としてアドバイスをさせて頂けるとしましたら「何のために住宅を購入されるか」ですね。

要は住宅を購入する事が最終目的となりますと無理なローンを組んだりしてしまいます。 住宅を購入する事が夢でなく購入した後に幸せな生活する事を夢見てご検討されたらと思います。

もう一つアドバイスをさせて頂きます。
新築戸建て、マンション、中古住宅など住宅購入には色々な選択肢がございます。
何れにせよどちらかの不動産会社、住宅会社からの購入となると思われますが、購入会社をきちんと調べてから購入する事をお勧めいたします。

と言いますのも住宅は買って終わりではありません。住宅は住み続ける上で何らの支障はきたすものです。 永い間お付き合いできる会社を選択される事も、とても大切なポイントです。

以上ご参考になれば幸いです。


税金の専門家からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「保険」を担当しております 山野井 章 です。
宜しくお願いいたします。

さて、実務経験の立場から回答させて戴きます。

住宅ローンを組んで購入する場合には、無理なく返済できる金額を検討する必要があります。
今無理がなくとも、将来住宅ローンの返済によって、生活が圧迫されることになれば、せっかくの持ち家を手放さなくてはならない事態も 起きないとは限りません。

今の時点を基準に考えると返済が可能でも、お子様の誕生によってライフスタイルが変わり、子育てなどのために収入減という事態も 想定していかなければなりません。

なるべくなら10年ぐらいのライフプランを、お二人で立ててみるのは如何でしょうか。

住宅ローンを少なくするためには、用意できる自己資金がポイントになります。無理のない返済計画と購入したい価格との差が、 目標とすべき自己資金です。また現在の税制では、住宅取得のために親からの資金贈与について優遇措置を設けておりますので、 これも自己資金作りの一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。(住宅取得のための優遇措置税制としましては、相続時精算時課税、 親からの住宅取得資金の贈与に対する非課税があります。)

整理をしますと、ライフプランの作成。つぎにそのライフプランにあった場所探し。自己資金作りの計画だと思います。

以上ご参考になれば幸いです。


不動産の専門家からの回答
ご相談者様はじめまして。専門分野「不動産」を担当しております 川井 輝久 です。
宜しくお願いいたします。

一般的な住宅購入の手順としては、
①資金計画をする ②希望条件を決める ③情報を収集する ④物件を見学する ⑤購入を決定する

という手順を追う事になりますが、住宅の購入を検討する際にまずやっておかなければならない事 があります。

それは『何故、住宅を購入するのか?』『本当に住宅を購入するべきか?』を考えることです。
住宅を購入する目的を十分に理解しておく必要があります。
単に『親に勧められたから』『友人が家を持ったから』では購入動機としては不十分でしょう。

住宅の購入は長い人生の中でも数少ない一大イベントの一つです。大きなメリットもありますが、大小さまざまなリスクがあることも理解しておかなければなりません。

例えば長期住宅ローンを利用することもリスクの一つとなります。今後、お子様ができた場合の計画も考えるべきです し、現在の勤務先が転勤の多い会社であれば、単身赴任となるリスクを考えなければならない場合もあります。 また、極端な例かもしれませんが、離婚してしまうリスクもあるかもしれません。

このようなリスクを踏まえたうえで、先々のライフプランと共に住宅購入の意思決定をするべきだと思います。
少々怖がらせるようなコメントとなりましたが、住宅を購入することはそれだけ価値のあることだという裏付けでもあ りますので、是非検討してみてください。

以上ご参考になれば幸いです。